映画『忘れない、パレスチナの子どもたちを』 日本語版ナレーションを担当

Posted on 9月 21, 2024 in What's New

映画『忘れない、パレスチナの子どもたちを』
日本語版ナレーションを担当しました。

現在も紛争の続くガザで、空爆により子供たちを失った家族たちの物語を追ったドキュメンタリー。
10 月 4 日(金)より、アップリンク吉祥寺、アップリンク京都ほか 全国順次公開。
https://www.uplink.co.jp/palestine/

*アップリンクでは、本作の公開に伴い、映画料金のうち 100 円をガザの子どもたちを支援する団体に寄付いたします。

ドキュメンタリー映画『忘れない、パレスチナの子どもたちを』
ELEVEN DAYS IN MAY
(2022年/イギリス/英語・アラビア語/84分/DCP/カラー/G)

監督:ムハンマド・サウワーフ、マイケル・ウィンターボトム
撮影監督:サラ・アルハウ
音楽:マックス・リヒター
配給・宣伝:アップリンク

現在も紛争の続くガザで、空爆により子供たちを失 った家族たちの物語を追ったドキュメンタリー映画 『忘れない、パレスチナの子どもたちを』

昨年 2023 年 10 月 7 日にはイスラム組織ハマスとイスラエル軍の対立が激化し、未だ停戦の兆しが見えないまま今も戦闘が続き、犠牲 者が増え続けるパレスチナ・ガザ地区。ガザ保健省によると、死亡者
数は 4 万人を超え、そのうちの 4 割近い約 1 万 5000 人以上が子供と発表されました。 (2024.8.16 時点)

攻撃が起こった当時、ニュースを見たイギリス人映画監督マイケル・ウィンターボトムは、パレスチナ人と協力し、これらの幼い犠牲者を追悼する映画を作ろうと決意しました。そしてその攻撃からわずか1ヶ月後、サウワーフとウィンターボトムのドキュメンタリー映画『忘れない、パレスチナの子ども たちを』の撮影が開始されました。

突然大切な人を失った家族や個人の証言やアーカイブを通じて、世界中の子供たちと同様に、希望、夢、野心を持つ、男の子や女の子 としてそれぞれの子供たちの物語を語ります。
音楽は『メッセージ』のマックス・リヒター。遺された者たちに寄り添い包み込む音楽は、リヒターの当時の日記です。

このたび完成した日本語版ナレーションに、ミュージシャン・坂本美雨が参加。激化するパレスチナについて日々発信を続け、アーティストによるガザの人道支援チャリ ティーオークション<Watermelon Seeds Fundraiser >の立ち上げや実施など、積極的に呼びかけをする坂本が、本国版で女優ゾーイ・ウェイツがつとめたナレーションを、すべてを包み込むような声と語り口で語りかけます。

そのナレーション収録風景を撮影したのは、写真家 ハービー山口 。2013 年にはガザ西岸地区に赴き、紛争の中、市井の人たちの生き生きをとした姿を収めた山口が撮影した坂本は、真摯で慈愛に満ちな がらも強さと憤りを感じる表情を切り取っている。

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『忘れない、パレスチナの子どもたちを』

いまパレスチナで起きていることは”戦争”でも“宗教の争い”でも
”ハマスが 10 月 7 日にしたことへの報復”でもなく、
76 年間続いてきたイスラエルによるパレスチナ人の虐殺と民族浄化です。
いまこの瞬間も世界は、無実の子どもが殺されることを許している。 好きなことがあった、やりたいことがあった子どもたち。
この映画は消されてしまった命の一つ一つの物語を、
私たちの胸にひとりひとり、刻みつける。

坂本美雨(ミュージシャン)

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【監督メッセージ】

「遠い国の戦争について聞いても、あまり心配しないのは簡単です。この映画は、子どもたちと、彼らを悲しむ家族に声を与えようとしています。人々が彼らの話を聞けば、彼らは忘れ去られることはないでしょう」

マイケル・ウィンターボトム

「戦争の厳しさにもかかわらず、撮影中に家族の話を聞き、子供たちを失った悲しみを目の当たりにしたとき、彼らの反応は戦争そのものの経験よりも私たちにとってつらいものでした」

ムハンマド・サウワーフ