DAWN PINK
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WPC6-10037

  1. ひとつだけ
    作詞・作曲:矢野顕子
    編曲:坂本龍一
  2. The letter after the wound
    作詞:坂本美雨
    作曲・編曲:坂本龍一
  3. I’ll believe the lock in your eyes
    作詞:大貫妙子
    作曲:川村結花
    編曲:坂本龍一
  4. awakening
    作詞・作曲・編曲:坂本龍一
  5. CHILD OF SNOW
    作詞・作曲・編曲:坂本龍一
  6. INTERNAL
    作詞:坂本美雨
    作曲:SUGIZO
    編曲:坂本龍一/SUGIZO/d-kiku
  7. the eighth colour
    作詞:坂本美雨
    作曲:SUGIZO
    編曲:坂本龍一/SUGIZO
  8. EYE
    作詞:坂本美雨
    作曲・編曲:坂本龍一
  9. eternal
    作詞:坂本美雨
    作曲:SUGIZO
    編曲:坂本龍一/SUGIZO/d-kiku
  10. DAWN
    作詞:矢野顕子/坂本美雨
    作曲:矢野顕子
    編曲:Jeff Bova
  11. in aquascape
    作詞:坂本美雨
    作曲・編曲:坂本龍一

1999年9月29日にファーストフルアルバムがついに出ました。この解説はメディアに向けてのプレスリリース用に書いたもので、外に出すつもりもなくて、自分の出した音楽に関する説明ってしたくないなぁ...とも思うのだけど、何故か周りの人やライターさん達に評判がよかったので載せてみようかなぁという単なる思いつきです。

「ひとつだけ」
Music & Lyrics: Akiko Yano
教授も私も大好きな矢野さんの曲です。アレンジの時から歌入れ、ミックスまで、終始教授も私も踊っていた!シンプルな言葉の中にどれだけの感情が詰まっているのか、自分で歌ってみて初めて理解できた気がします。矢野さんのコーラスがめっちゃくちゃ気持ちよくて、「歌い手」としての矢野さんの存在を改めて実感しました。...すごいヒトだったんだ...と今さら。

The letter after the wound
Music: Ryuichi Sakamoto
Lyrics: Miu Sakamoto
メロディーを最初に聴いた時から、強さ、それも這い上がってくるような強さのイメージが明確にありました。歌詞は去年初夏にはもうあったものを繰り返し練って足して削って一年かけて完成させたもので、結局最初に書いたものをほとんど変えてしまった。歌詞(詩、ではなく)というものを初めてすごく意識しました。大切な人を亡くした後の混乱と傷の癒えるまでの過程と願いのようなものを出来るだけ的確に言葉にしたくて、完成したものは一通の手紙でした。

I’ll believe the look in your eyes
Music: Yuka Kawamura
Lyrics: Taeko Onuki
大貫さんに、人類愛のような大きなものではなくもっと個人的な愛をテーマに、と言われてメールで自分の体験を大まかに伝え、それを元に大貫さんが書いてくださった詞です。恋愛に関する詞は自分で書くのはまだ未知の域なのでまだ自分が歌うとは思っていなく、大貫さんの詞を最初に読んだ時は戸惑いもありましたが、実際こういう気持ちはあるんだし飛び込んでみようかな、と思えた途端歌に勢いが出ておもしろかったです。

awakening
Music: Ryuichi Sakamoto
Lyrics: Arto Lindsay
イントロやSUGIZOさんのギターなど、細胞が泳ぎ出しそうな気持ち良さで、歌入れも気持ち良かったです。この曲も「aquascape」に収録されていて、英詞がはっきりと聞き取れるようにと新たに歌を録りなおしました。元々あった私の抽象的な日本語詞を直訳したものをアートに渡してテーマを理解してもらい、詞を書いてもらいました。アートの詞は本当に美しく、鮮やかでいながらデリケートな言葉がスルスルと出てくるのでびっくりです。

CHILD OF SNOW
Music: Ryuichi Sakamoto
Lyrics: Jeffrey Cohen
「鉄道員」の英語版です。母音と子音の違いからか、日本語よりも歌いやすく低い声も英詞のほうが出やすくて、歌入れがスムーズだった曲の一つ。英語の発音や、一言一言をはっきりと聞き取れるように丁寧に歌いたくて、同時に映像が浮かぶような強さが欲しかった。歌の表現はオーバーなくらいがちょうどいいのかもしれないとこの頃発見して、「わたしはセリーヌ、わたしはセリーヌ」(CELINE DION)と自分に言い聞かせてセリーヌ・モードに入って歌ってみました(笑)。

INTERNAL
Music: Sugizo
Lyrics: Miu Sakamoto
97年にSUGIZOさんが最初に創ってくれた、この中では一番古い曲で、もう私の身体に染み込んでしまっている大切な曲です。歌詞を書いたのもこれが初体験でした。ミニアルバム「aquascape」からの曲ですが、もう一度今回歌いなおしてみたので、やっぱり微妙にニュアンスが違っているのが自分にとっては興味深いところです。

the eighth colour
Music: Sugizo
Lyrics: Miu Sakamoto
これも教授とSUGIZOの共作で、超スピードで出来た曲。この中に入っているモゴモゴッとした音がきっかけで生まれた曲で、これはブースの中でSUGIZOさんのギターがマイクにちょっと触れてガリッといった音に教授が敏感に反応して、すぐサンプリングして加工して、そこから出来ていきました。偶然から創造していく教授とSUGIZOさんを、なんて素晴しいんだろう!と感じて、相乗効果で私も創造力がかきたてられました。去年の夏LAとSAN DIEGO旅行した時の東海岸とは全く違う西海岸の太陽と色にインスパイアされた詞で、いつものように浮かんで来た言葉を自動書記のように書き留めるのではなくて、抽象的ながらも初めてメッセージのようなものを込めてみたのを覚えています。

EYE
Poetry: Miu Sakamoto
この詩はもともとストックしてあったもので、正確には覚えてないんですがたぶん14、5歳くらいに書いたものかもしれないです。曲は98年5月にSUGIZOさんと教授と3人でスタジオに入った時、勢いで一日もかからず出来た曲。リズムを聴いた瞬間パッとこの詩を思い出し、この曲がこの詩を呼んでるんだなと思って掘り起こして来たんですが、その時は同世代の人々やこの世の中の現状に苛立ち悲しんでいるような刺々しい内容だった。それから一年以上の間に自分の成長と共にちょびちょびと書き直したりしていたら結局内容は同じでもとても違う言い方になってました。このポエムを録った日39度近くの熱があり、録りながらどんどん熱が上がって来て、ボーカルブースの中で立っているのがやっとという状態。でもかえってそれがよかったみたいです。

eternal
Music: Sugizo
Lyrics: Miu Sakamoto
ミニアルバム「aquascape」に収録された、SUGIZOさんの曲です。大好きなドラムンベースの要素とかわいいメロディーが溶け合っているのが最高に気持ち良くて幸せでした。抽象的だけれど、一つの信じるもの、一つだけの真実をずっと見ていたいなという気持ちの曲です。

DAWN
Music: Akiko Yano
Lyrics: Akiko Yano and Miu Sakamoto
話し声に近い音域で、と言って矢野さんが創ってくれました。私がメールをやっている時に隣の部屋で「ひゅーーかっこいいぃぃぃーー!」とか叫びながらピアノで創ってました。アレンジはジェフ・ボーヴァで、曲のイメージなどを伝えて細かく話し合ったことや、ギターのKNOX CHANDLLERのセッションを観に行った事など、完成までの過程の中にすごく歓びがあった。オケが出来上がって最初に聴いた時、私が頭の中で抱いていたイメージの世界は完璧に再現されていて、ジェフに自分のイメージが正確に伝わっていた事もうれしくて、心の底から感動するあまりニヤニヤしてしまいました。詞は日本語の部分を矢野さんが、英語の部分を私が書いて、日本にいた矢野さんとファックスで交換。この数分間は一つの映画です。メロディー、アレンジ、詞、ポエムの部分、全てがリンクして、ストーリーがプロローグで始まり、エピローグまでがきちんとある。このアルバムの全てを繋ぎ合わせてくれた一曲です。

in aquascape
Music: Ryuichi Sakamoto
Lyrics: Miu Sakamoto
この曲こそが元々の「aquascape」で、去年の夏から曲も詞もあって、唄入れに一番時間をかけ、大切に育てて今やっと実がなりました。私達の小ささと、受けている愛の大きさ、わたしが支えにして毎日生きているものや伝えたい事の基本の部分は、この詞の中で描けたような気がしています。