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再会

近所に住んでいるミオとナカぴょんとゴハンを食べた。
ニューヨークに来て一年未満の二人。
こっちで会うのは初めてだ。
待ち合わせの角に立って、NYのふたりを想像してみる。

向こうからさらっさらの黒髪のミオが笑顔で走ってくる。
耳には、aquadropsのブルードロップが変わらず揺れていて、
きゅんとしてしまう。
少し遅れて、ナカぴょんも背中をまるめて歩いてくる。
東京に居る時と同じ、いつものぼろぼろのジーンズ!
うれしい、うれしいっ
2人とも、ぜんぜん変わらない!

3人で近くのイタリアンへ。
お店のオーナーのロンダが、7歳くらいの男の子と一緒に
「これからカップケーキを買いに行くの、一個いる?」と声をかけてくれた。
‥なぜカップケーキ?とハテナに思いながらも「いる!」と返事。

どんぶり一杯分くらいのペンネ・アラビアータを食べ終わり
デザートメニューを手にした頃、
ロンダがテーブルにカップケーキを持ってきてくれた。

カップケーキなんて何年ぶりだろう、中学校、いや小学校以来かも…
見かけほど甘すぎない、家庭的な味。
小学校の校舎やクラスルームを思い出す、懐かしい食感。

アメリカでカップケーキといえば、
小さい頃から、家でも学校でも、誕生会などのパーティーには必ず出てくるおやつ。
パウンド生地に砂糖のかたまりがのっかって
上からレインボーカラーのスプリンクルがかかっているような
単純なつくりのケーキだけれど、
アメリカ人にはたまらない、思い出の味なのだ。
日本人だったら何にあてはまるだろう…
ショートケーキほど豪華でイベント的な存在ではないし…
どらやき・・・?
ちょっと違う。
デザートではないけれど、例えば何歳になってもヤクルトを懐かしー!
と感じてしまうのと似ているかもしれない。

レストランからの帰り道、隣のブロックの角に沿って15人くらいの行列。
そこはマグノリアというベイカリー。
ここは有名らしく いつも賑わっているけれど
ケーキ屋さんが夜10時過ぎに営業していて、しかも行列なんて…。

小さいお店のガラスの向こうで 
店員さんが器用にケーキにデコレーションをほどこしている。
「あ!さっきのカップケーキここのじゃない?」ミオがめざとく気がつく。
私もやっと、あのカップケーキの特別さを理解する。
ロンダと男の子が並んで、買ってきてくれたんだ…!
自分はなんて鈍感なんだろう…
カップケーキの素朴の甘さと彼女の素朴な優しさが重なってよみがえる。
もう一回お店に帰って「ありがとうー!」をはじめから言いなおしたい気分だった。


クリストファー・ストリートで別々の方向へ。
バイバイ!と別れてから 振り返ると
ミオとなかぴょんのいつもの背中が見える。
家路につくふたり。
あたりまえのように街に溶け込んでいる。

Posted by miu at December 07, 2004
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