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to NY

午後の便でニューヨークへ。

あいかわらず飛行機への恐れは数週間前から夢にでるほどで
何度も読み返した「飛行機が苦手なあなたに」(バニー・タキザワ著)は手放せない。
『飛行機はね、飛ぶようにできてる生き物なの、
なんもがんばらなくてもね、スピード出せば飛んじゃうもんなの。』
と、自分という子供に言い聞かせ、動悸をコントロール。

パニック症の要因はアドレナリンなので、
そのアドレナリンを制御できるようになればいいわけで、
最初は“…んなことできるかっ”と思っていたものの、
この本やアロマや薬のおかげでずいぶんと上達したものです。
(筋肉を一つ一つ緩める方法とか、いろいろあるんです。)

ふと見ると隣のおじさんが離陸前なのに腕を組んで眠っているので、
こんなにコテッと寝てしまえるならなんて幸せ…と数分試みるが
かえって、眠れない!がプレッシャーになるので、
発作よ、来るなら来い、と開きなおる。

搭乗前に買った「ダーリンは外国人」に没頭するフリ(自分に対して)をしながら
その思考の隙間に怖いイメージが入ってこないように、
脳みその端々で楽しいことをたくさん思い出すようにする。
マイケルが膝に乗っかってくる感じとか、
眠たいチーズが目をしぱしぱさせる表情とか。
 
携帯を切り、いよいよ飛ぶ…
飛ぶ生き物飛ぶ生き物…
お…?今日はだいじょうぶかも?
あ、だいじょうぶだ、だんだんと確信に変わる。

左側から強烈な夕陽が射し込んできて
機内の壁に、窓枠型にはっきりと夕陽が踊る。
そうか左側だけかな、残念だ…と思いきや
ふと気付くと今度は自分のほうにも夕陽が来ている。
壮大な雲を染め、機体を後ろから見守ってくれているようだ。
flight.jpg


ずっと向こうに目をこらすと、
巨大な雪の山脈のような雲。
flight1.jpg

そんな景色に見とれ、いつのまにか恐怖は
電源を切られた携帯のように陰の薄い存在になっている。


ごはんを一口二口つまむと 眠気のピークを迎え、
目覚めるともうあと4時間のところまで来ている。
ずいぶんぐっすりと眠れたものだ。

空の上で聴くSmashing Pumpkinsの『Thirty-Three』には
いつも泣きそうになる。

Posted by miu at November 30, 2004
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