冬物
スウェードのような手触りの
茶色いヒップハングのロングスカートが
クリーニングのビニールに包まれてクローゼットにかかっていた。
ものすごく気に入っていたというよりは便利だったからだけれど、
何年も前にとてもよく履いていたスカートだ。
たぶん、前の引っ越しの時に冬物を閉まったまま倉庫に眠っていたのを、
母が発掘して かけておいてくれたんだろう。
長い間着ていなかったものをもう一度身につけると
不思議と肌はその感触を覚えていて
自分の変化したところと変化していないところが
くっきり浮かび上がる。
洋服には自分の“時”が染み付いている。
母や父が着ていたものを譲り受けるのも、好き。
時を着ている、そんな気がする。
Posted by miu at November 16, 2003