20030205
朝から、下の部屋でずーーっとピアノの調律をしていて、夢の中にピアノの調律の場面が登場した。目が覚めたら現実の中でまだ音が続いているので不思議だった。ピアノの調律の音は、いつも懐かしい場面と結びついている感じ。小さい頃から定期的に聞いてきた音。
集中して原稿を書いて、整顔へ行く。昔から顎関節性すれすれなので、アゴ周りの筋肉を正しい場所に戻してくれるという感じ。アゴと足首が連動しているので今日は足首もやってもらったら、足の形が変わっている上、それだけで顔には触れていないのに明らかに顔にも変化が!!マジック...!先生が綺麗な女性というのもまた説得力がある..。
親友のMAKOTOが主演する「恐怖時代」の初日を観に、日生劇場へ。最後の最後まで、誰を信じたらいいのか、わからない。悲しい物語。お銀の方を演じる浅丘ルリ子さんは、美しい。少女のように儚気。夏木マリさんは息をのむほどの演技。マコトは、美しい少年、伊織之介。私の知っているマコトとは違うし、バンドで歌っているマコトとも違う。演技の迫力、美しい立ち姿、得意の斜め45度の色っぽい流し目、声の重み。日本語自体が古くて、普通じゃ読めないような漢字がいくつもある台本を完璧にマスターしている。何か月も前から、会うたびに覚えた台詞を振り付きで披露してくれてたもんなぁ...。あの重い衣装を着ての立ち回りも、ちょっとした手首の動きも、振り向き方一つすらも、何か月も訓練を重ねた、美しさが滲み出ている。友人として誇りに思うし、尊敬する...。
演出は蜷川幸雄さんの一番弟子の井上尊晶さん。すっごいパンク...。素晴らしくドラマティック!カーテンから漏れる光まで計算されているんであろう華やかで妖しい舞台美術には圧倒される。蜘蛛の巣の刺繍を施された大胆な着物などの衣装にも見とれる。そして独特の日本語のリズムが、とても心地よかった。一人の台詞の中にも、流れと起伏が作る一つの銀河があって、その台詞の掛け合いでそれがまた大きな流れ、リズム、銀河系になっている。
終演後、私達の目の前に座っていた、マコトのファンの女の子が、半分放心しながら、一緒に来た友達に、「スゴイ!毎日でも来たい!一番後ろの安い席でもいいから、真剣に毎日見ようかな。」って言っていた。そのくらい心揺さぶる。
流行通信のコラムを書くため、阪本順治監督の「ぼくんち」を再度観る。受ける情報や感情は膨大にあって、でもそれをうまくまとめることができない。短いコラムなんだけれど、最後までなんとなく自分の言いたいことが、ピシッと納得のいく簡潔な文章にならず、くやしい。